会長挨拶
千葉市と市原市にキャンパスが所在する私立大学・短期大学計11校が参画し、ちば産学官連携プラットフォームを、8月9日に設立をいたしました。まだ設立して間もない、スタートしたばかりの団体ではございますが、複数の大学・短期大学が連携することで、相乗効果を働かせ、各参画校の学生の皆さんの学びをより充実させ、魅力ある高等教育の展開を図るとともに、私たちの地元である千葉市の地域の発展や課題の解決に貢献をしてまいりたいと考えております。
「ちば産学官連携プラットフォーム」は、その構想の実現に向け、2016年の年末より準備を進めてきました。2018年1月には神田外語大学、敬愛大学、本学が発起人となり、「千葉市大学間研究会」を立ち上げ、千葉市、市原市にキャンパスが所在する大学・短期大学による地域連携・産学官連携プラットフォームの設立に向けた協議を進めてまいりました。また、千葉市や産業界の皆さんからのご意見もお聞きしながら、プラットフォームの「基本方針」を策定いたしました。
我が国の18歳人口は現在118万人から約1万人のペースで減少していきます。ご承知のとおり、これへの対応は大学にとって、喫緊の課題となっております。また「人生100年時代」に向けて、社会人の学び直し、生涯学習機会の提供など、大学に求められる期待と役割が変化しております。さらに大学の研究資源の地域社会への還元や地域を学生の「学びの場」としていくことも期待されております。
このような背景を踏まえ、全国各地で、地域の複数の高等教育機関が連携し、また自治体や産業界とも連携・協働し、大学や短期大学が、地域とともに歩んでいくという姿が描かれ、プラットフォームが設立されています。
私ども私立大学には、設立の理念や建学の精神があります。また創設者の教育への情熱や理念を具現化するための教育プログラムを持っています。建学の精神は、まさに私学にとっての「いのち」であり、「特色」であり、また「強み」であります。そして、このような難しい時こそ、複数の私立大学が、それぞれの建学の精神を理解し合い、それぞれの「特色」や「強み」を学び合い、共に成長・発展をしていくことが、今後の私学の運営において重要であると思います。
私たちのプラットフォームが掲げておりますスローガンは、「競争から共創へ」です。もちろん、各参画校が自分の大学の魅力をより高めていくために切磋琢磨していくことも大切です。そして、各参画校が連携しながら、各大学・短期大学の「強み」を活かし、千葉市や産業界との協働を進めていくことで、新たな社会的な価値を共に創り出していきたいという想いを、このスローガンに込めさせていただいております。